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2004年4月

2004年4月11日 (日)

写真家 井上慎也さんスライド&トークショー

4月10日(土)
伊東市富戸コミュニティーセンターにおいて、
新鋭水中フォトグラファーの中でも当代きっての人気を誇る

「KINDON」こと井上慎也さんの
スライド&トークショーが開催されました。

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 開演前から、彼の前には写真集を手にサインを求める
ご来場の皆さんの長い列。
センター内の全てのパイプ椅子(190脚)総動員の会場で、
ご来場の皆さんのボルテージがぐんぐん上昇する中、
微笑を浮かべながらスクリーン前に立ち、
決して無理に膨らませたものは撮らないという、
おなじみのハリセンボンの写真を皮切りに、
自らの作品をたっぷり解説してくれました。

  なんと言っても彼の魅力は、
どんな人も優しい気持ちにしてしまうその作風。
多くの被写体がカメラの方を向いているところに、
KINDONと生き物たちとの
濃密なコミュニケーションを感じます。
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 今回は、小さなエビ、愉快なウミウシから、
最新のカナダロケでのタテゴトアザラシの親子や、
久米島でのザトウクジラのド迫力ブリーチング、
『恋の季節』のオスガメに背後に回られそうになって
くるくる回転しながら逃げ惑う爆笑エピソードなど、
思わず身を乗り出す海の魅力満載の
スペシャルバージョンでした。

とぼけた生き物たちの表情に癒され、巧みな話術で笑わされながら、
スクリューに傷ついた母マナティーの尾びれにハッとさせられ、最期には、
まるで夭逝した小さな魂の舞う切なく無垢な天国のように美しい
白化直後のサンゴ礁と、躍動するエネルギーに満ち溢れた健康なサンゴ礁
との対比にたじろがされます。
  見事な構成に満場の惜しみない拍手が応えていました。

KINDONは小学校5年生の頃より原因不明の難聴が始まり、
琉球大学のダイビングクラブに、新入部員として入ったときには
すでに中途失聴者として音を奪われていた彼は、
そんなことには少しもめげずに明るく過ごし、水中写真に
のめりこんでいきました。

彼の学生時代からの夢は、

「マッコウクジラを追いかけながら世界中の海を旅して撮り続ける」 こと。

ハンディキャップをものともせず、
その夢を立派に叶え、実際に彼の撮ったマッコウクジラの素晴らしい写真は
会場を感動の渦にまきこみました。

彼の姿は、当日取材に来られた聴覚障害の方向けの機関誌読者を含む、
多くの方々を励まし続けることでしょう。

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