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2004年1月11日 (日)

海洋学者ジャックT.モイヤーさん急逝

040111moyer 私達『NPOパパラギ海と自然の教室』の活動を
応援して下さり、一緒に多くの活動を行ってきた
海洋学者のジャック・モイヤーさんが、
1月10日 土曜日に急逝されました。

 沢山の方々よりお悔やみのメールやお電話を頂き、
心から感謝申し上げます。

 ジャック・モイヤーさんは、1929年 米国カンザス州に生まれ、
1951年に来日。

 50年代には三宅島周辺の野鳥が、米軍機の訓練の影響で
絶滅の危機にあることを知り、当時のトルーマン大統領に
直接手紙を書いて訴え、訓練の中止を認めさせました。

 これがきっかけとなり、三宅島の中学校で英語を教えるよう
になり、島を拠点にして、魚の行動やサンゴ礁の研究をする
ようになりました。

 1970年頃から、サンゴ礁に棲む魚の繁殖について、
本格的な研究を開始し、日本の魚類行動学のパイオニアでも
ありました。

 そして、1997年には、スイス・ジュネーブ環境保全基金から、
『地球環境保護に貢献する世界の学者、専門家1300人のひとり』
として選ばれました。

 私達が、海の大先輩でもあり、大切な友人でもあった
モイヤーさんから、学んだ事は、海や自然の事だけではありません。

 私達が活動していく上での指針は、モイヤーさんからの教えが
基本になっています。
 それは、私達海に生きる者達が、貴重な地球遺産として海を
後世に継承していくのであれば、海の専門家として、その分野に
のみ長け、より高い専門性を追求し続けるという道もあるかも
知れないが、真にそのフィールドを守り地球規模でものを考えるの
であれば、それだけではダメだという事でした。

 「海のプロであるならば、表面的な海の美しさだけを見せるのではなく、
死にかけている海の姿も見せるべきなのです。」
というモイヤーさんの言葉は、忘れる事が出来ません。

 そして、自然の仕組みを考えない開発行為はもちろん、
それ以上に一瞬のうちに全てを破壊してしまう戦争に反対し、
平和を願う活動にも目を向けるべきだと語ってくれました。

 在留外国人としての立場からおそらく表立って発言しにくかったと
思われる問題など、私と2人だけの時に話してくれた多くの事は、
深く私の心に残り続けていくと思います。

 これからも私は、モイヤーさんが教えてくれたたくさんの事を、
守っていきたいと思います。
そして私の中に生き続けるモイヤーさんの"かたりべ"になって、
多くの人達に語り続けていこうと思います。

「モイヤーさん さようなら」
いつまでも私の大切な師匠であり、偉大な父でいて下さい。

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